2005年01月08日

病院で年越し(詳細版)

前も書きましたが,12月31日に虫垂炎で入院し,1月4日に退院して来ました.その一部始終を書いて,みなさんの参考になればと思います.

12月31日8時ごろ,なんか下っ腹が痛みを感じて目覚める.おしっこの我慢しすぎで膀胱炎にでもなったかなぁと思ってトイレに.激痛ではなかったが,止みそうにない痛みを感じつつ,再びベッドへ.それでも少し寝れて,起きたときも痛みがあり,こりゃ盲腸だということで,ちゃりで近くの大学病院へ.

大学病院では大晦日にもかかわらず,救命センタとは別に,緊急外来がやっていて,受付に受付用紙を提出したら,緊急外来の内科に通された.これが,10時ごろ.10分ぐらいして,先生とご対面.いかにも年末に上の命令で働かされているといった感じの若い医師から,症状,ここに来るまでの経緯,既往歴,定期健診の結果などの問診を受けて,触診.触診は,お腹を全体的に押し,痛みのあるところで,強めにおし,”押したときが痛いか,離したときが痛いか”などを聞かれる.腎臓結石の疑いもあったので,背中も触診された.そこでは,これといった結論はなく,血液検査と,レントゲンへ.これも,15分ぐらいで,両検査が終わり,再び,内科のまで20分ぐらいまたされ,診察室へ.まだレントゲンの結果しかでておらず,レントゲンに対する所見を聞いた.”便の影が痛みのある部分にあるが,特に異常は見受けられない”とのこと.血液検査の結果を待つため,再度,待合室へ.20分ぐらい待ち,診察室へ.血液検査の結果は,体内の炎症を確認できるWBC値とCRP値を見て,WBCが異常に高いと言われた.CRPは正常範囲内だが,WBCよりも遅れて上がってくるので,今後上がることが予想される.その外来の内科医の所見では,虫垂炎か,盲腸炎の疑いがあるとのことで,救命センターに回されることになった.その手続きに待たされたあと,外来の内科医は救命の医師から指示を受けたらしく,点滴を入れることになった.点滴の中身は,ポカリのようなものらしい(T3と書いてあった).最初,左手下腕に打ったが失敗し!,右手に打たれた(これによって,ずっと右手(利き腕)が拘束されるとは知る由もなかった).その後,車椅子に乗せられて,エレベータを5回乗り継ぎ(この建物はどんな構造してんだ!),救命センターへ.

外来では待たされたものの患者が少なかったので,”例の不祥事で患者が減ってるんだろうなぁ”(最近
,小児への医療不祥事が発覚した大学病院です)と思っていたのだが,救命は大盛況.救急隊らしき人
が,4人ぐらいいたので,もしかしたら救急車が2台同時に来てたのかも.野戦病院みたいな設備で,ERが繰り広げられているところに,症状の軽そうな俺が来たからちょっとうき気味.俺を連れてきた外来の看護師はいつのまにかどっかに行ってしまい置いてきぼりに.そしたら,よっぽど邪魔だったのか,”移動しますね!”と強い口調で言って,車椅子をおし,壁に向かって置かれてしまった.壁を見つめること10分ぐらいして,これまた若そうな女医と中堅の男性医師がきて,診察するベッドがないからちょっと待ってくれと言われた.少ししてベッドに通され,同じように問診と触診.それをさっき来た医師2人が代わる代わる来てやるもんだから,(問診+触診)x2.造影剤を投与してCTを撮るといわれ,いろんな能書きを聞いた後,造影剤の投与の同意書にサイン.MasterCardのCMのフランケンを想像しながら初CTへ.CTそのものが体に悪そうだった.その後,ベッドの上で放置.ひたすら放置.あまりにも退屈なので,ERの騒がしい中,本を読んだり,たまに顔を出す女医に触診の意図を確認したり,今後のことを聞いたりしていた.ちなみに,触診で,強く押して,放したときに強く痛みを感じるのは,腹膜炎など炎症がが広範囲に及んでいる可能性があるので,緊急手術の対象になるらしい.そうこうしているうちに,消化器内科の医師2人組みが来て,(問診+触診)を実施.俺は,壊れたテープのように何度も同じことを話して聞かせてやった.放置中に来た看護師にも,似たようなことを聞かれたので,そこでも同じことを話している.

消化器内科の2人は,またどこかに行ってしまい,しばらくしてから戻ってきて,”CTの結果からみて,虫垂炎に間違いないと思われる”との診断結果(やっぱりね).ただし,すぐに手術をするべきかどうかは外科医の判断事項とのこと.その外科が緊急手術で出払っているので,とりあえず入院手続きをしましょうと言われた.しばらくして,また,消化器内科の2人がきて,虫垂炎は消化器内科では受け入れられず,外科で受け入れるのだが,手術中の外科医と相談した結果,いつ手が空くかわからないので,緊急手術の体制が整った病院に転院していただけないかと.(大学病院じゃ,盲腸ごときは扱わないのか?本当に手術中の医師と相談したのか,忘年会中の医師と相談したんじゃないのか?と心で思いつつ),うちの近くの病院にしてくださいとの要望を伝え承諾.手配の結果,○十字病院に決定し,大げさなことに救急車で搬送.2万円の御代を払って,大学病院をおさらば.このときすでに17:30(;´Д`) .雪もふっていたせいで近くの救急車が出払っていて,わざわざ府中から来てくれた(救急隊のみなさまありがとう!).

○十字病院についてからは,大学病院の医師(救命の男の方の医師が一緒に同行してくれた)と搬送先の医師(やっぱり若い外科医)が俺の目の前で,”29歳男性,虫垂炎の・・・・・”と会話し,その外科医による本日5回目ぐらいの問診+触診.

その後,やっと入院先の病棟へ.はぁ.....(そこでも看護師に似たような問診をうけた)

治療方法は,朝晩2回の点滴による抗生剤の投与のみ.あとは,ひたすら飲まず食わずで炎症が治まるのをまつだけ.手術して虫垂を切っちゃっても良かったけど,麻酔や腸閉塞などのリスクを考えて,やめました.再発時のリスク(腹膜炎や腹膜との癒着など)を考えると切っちゃっても良かったかなぁと今は思います.

前回書いたとおり,本当に飲まず食わずで,ポカリみたいな点滴を一日2リットル入れられるだけです.本当にわびしいです.ちなみに,点滴は,15滴で1ccなので,一日に2リットル落とす為には,10秒間に3.5滴ぐらい落とさないといけないそうです(´∀`)

入院に必要なもの:
・保険証
・現金(計7万ぐらいかかりました.テレビは1000分1000円でした)
・歯ブラシ
・はし&スプーン(最後の方は重湯を食べたので必要でした.病院で箸は貸してくれません)
・湯のみ(お茶なども自分の湯飲みを使います.サービスが悪いです)
・シャンプー・リンス・石鹸
・タオル
・着替え
・サンダル(これ大事)
・リップ(暖房のせいで唇が乾くので)
・退屈しのぎグッズ

以上.参考になりましたでしょうか?

Posted by masakichi : 09:15 | コメント (2)